競馬の無い土日
今週の土日は中央競馬の開催が無く、競馬ファンにとってはつまらない土日となっているでしょう。2007年8月18日と19日は、今後も競馬ファンの厄日として語り継がれそうです。
今回中央競馬が開催中止になったのは、馬インフルエンザが原因。過去には昭和46年(1971年)の暮れから2ヶ月間、競馬が開催されない期間がありました。
それ以来の教訓として、今では競走馬へのインフルエンザの予防ワクチン摂取は当たり前。内国産馬に関しては、生後間もない頃からワクチンを接種しているので、通常であればインフルエンザになることはありません。
また本来インフルエンザにかかった競走馬は、発熱と鼻水が顕著に現れますが、今回のケースではそのような症状の無い馬でも、検査の結果が陽性になるケースがほとんど。
1971年のケースでは咳き込む馬も多く、インフルエンザにかかっているかどうかが、目視でも簡単に分かったそうです。それに蔓延したのは冬の時期でもあり、風邪の季節そのものでした。
ところが今回は夏でもあり、目視で症状が分からないケースがほとんど。しかも感染ルートが未だ解明していないことも、仮に騒ぎが収まったとしても今後の対策には痛手です。
JRA側の対応の遅さに関しても、調教師や馬主からも苦情の声が上がり、本来競馬サークルを仕切るべき立場のJRAの方針に疑問を抱く人も多くなっています。
また武豊騎手との新コンビで、凱旋門賞へ向かうはずだったメイショウサムソンも、インフルエンザの検査結果は陽性。フランス側の受け入れもあるでしょうし、ステップレースのフォア賞を使えないことから、遠征は断念したようです。
今は夏競馬真っ盛りで、サマーシリーズが行なわれているところ。秋へ向けてのステップレースを組んだり、賞金加算しておきたい馬の陣営にとっては、開催中止はなんとも痛いところ。
果たして競馬開催中止が1週間で済むのか、あるいは1992年の香港シャティ競馬場が32日間も開催不能になったように、長期間JRAが競馬開催を断念するのか。
競馬ファンにとっては週末の楽しみが無くなり、JRAにとっては売り上げゼロが続くことになります。また競馬場内の店舗や、近隣の店舗などにとっては売り上げ減は辛いところ。
JRA-VANの継続課金に関しても、競馬が開催できないのに支払い続けるのは、ファンにとっては納得できないはずです。
今回の馬インフルエンザ騒動、JRAの早期解決策の発表と実践を期待したいところですね。
Posted by taketoshi : 11:03 | Comments (0) | Page Top ▲
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