2013年凱旋門賞のレース結果|サンデーサイレンスの限界か?!
2013年の凱旋門賞、結果は地元フランスのトレヴが圧倒的な強さで勝利。オルフェーヴルは2012年につづいての2着、キズナは4着という結果でした。
トレヴは三歳牝馬でオークスを勝って、凱旋門賞を無傷の5連勝で制したことになります。まさに名牝といえる馬で、スミヨン騎手がいう『5キロの斤量差』だけではないと言えるでしょう。
昨年と今年を観る限り、ロンシャンの馬場はサンデーサイレンス系の産駒にとっては鬼門になるような気がします。
実際にアメリカ調教馬も凱旋門賞は制覇しておらず、現在はあまり狙いに行く馬も多くはありません。スピードの持続が得意なタイプには、イマイチ向かない馬場なのかもしれません。
それにしてもオルフェーヴルに騎乗したスミヨン騎手は、また今年も馬群の外を回る戦法をなぜ選んだのか?昨年同様にフォア賞の結果を活かしに行かなかったのか?まあ1番人気なので、包まれるのを嫌ったのかもしれませんが…。
結果は勝ったトレヴをマークした武豊騎手のキズナが、フォルスストレートの後半でオルフェーヴルを抑えるような形になってしまいました。
願わくばオルフェにはもっと前の位置取りで、中を割るようなレースをしても良かったような気がします。結果としては課題に書いた斤量差を、スミヨン騎手が敗因に上げることになってしまいました(相手は別でしたけどね)。
またキズナについては、武豊騎手がインタビューで勝ったトレヴについて『強い』を連発。オークス後にアラブの富豪に10億円で売られと言われるだけの馬だということなのでしょう。
やはりサンデーサイレンスの持つスピードの持続は、ヨーロッパの馬場では合わないのかもしれません。
まあその事実を考えると、キズナ(父ディープインパクト)もオルフェーヴル(父ステイゴールド)も祖父はサンデーサイレンスです。
日本の硬くてスピードが出る馬場では絶対的に優位でも、スタミナを問われるコースでは不利でしょう。またヨーロッパの競馬は負担重量も重く、その条件でスピードを発揮しなければイケマセン。
今思うとオペラハウス産駒のテイエムオペラオーが海外へ行かなかったこと、あまりにも残念だったように思えてなりません。
日本ではサンデーサイレンス系が完全に根付き、ディープインパクト産駒の母馬もブルードメアはストームキャットなどが主流。
ジャパンカップ(JC)では抜群に強くても、凱旋門賞やキングジョージ等を狙うにはちょっときつそうに感じます。
来年はゴールドシップが凱旋門賞へ参戦するようですが、今年に当てはめればキズナの後ろ辺りなのかな~というのが現状の結論です。
ゴールドシップはステイゴールドのサンデーサイレンス系ですが、芦毛であることからも母の父メジロマックイーンが色濃く出ています。
それ故に日本の重い馬場を得意としていますが(勝ったレースは上がりがかかっている物が多い)、共同通信杯以降消えてしまった?瞬発力の無さでは勝ち負けは難しそうです。
オルフェーヴルはおそらく今年で引退するので、来年の凱旋門賞はキズナ頼りの応援になりそうな状態。
ただ日本には母の父がダンシングブレーヴやラムタラといった、素敵なブルードメアがまだまだいることを忘れてはなりませぬ。
もっとも日本国内でG1を取らなければ凱旋門賞出走はかなわないでしょうから、種馬を何にすればいいのやら。
切れ味という意味ではNHKマイルを制し、スタミナを見せたダービーを考えると。キングマンボ産駒のキングカメハメハがいいのかな?などと思ってしまいます。
何れにしてもサンデーサイレンス系が日本競馬の底上げをしたのは事実、それを更に持ち上げるには新たな血脈が必要な気がします。
なんとか凱旋門賞が100回になる前に、日本馬に勝ってもらいたい。JCでこてんぱんに凱旋門賞馬を負かしても、いまいちスッキリしませんからね。
アウエーで勝ってこそ超一流といえるのは、競馬だけではないはず。気は早いですが、来年の凱旋門賞が今から楽しみでいます。
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Posted by taketoshi : 23:49 | Comments (0) | Page Top ▲
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